2011年9月29日木曜日

エチオピアのHIV/AIDS患者、リウマチ性弁膜症患者さんへ募金のお願い


Tulane Universityの北村則子先生より 募金のお願いが参りましたので、案内致します。
ご興味のある方は、北村先生までご連絡下さい。

募金活動の主旨 
エチオピアのHIV/AIDS患者、リウマチ性弁膜症患者のために役立てられます

エチオピア紹介:エチオピアはアフリカ東部、ソマリア、ジブチを経て、紅海をはさんでアラビア半島の向かいに位置します。海抜-100mから4000mまでの多様な地形に富み、北東部の雨の多い高原では多様な農作物が栽培され、言い伝えによると紀元前10世紀からの長い歴史を持っています。
しかし、エチオピアというと、1970年代から長期に及んだ内戦と飢饉を思い浮かべる人も少なくないでしょう。それらにより数百万人が死亡したとも言われています。エチオピアは、現在、世界の最貧国の一つであり、平均寿命は59歳です。人口4万人に対して1人しか医者がおらず、医者不足は深刻です。5歳以下の子供の1/3は栄養不良で、小学校に行ける子供は4割です。生まれた子供の100人のうち、3人は生後1ヶ月以内に死亡し、12人は5歳までに死亡するといわれています。

エチオピアはアフリカで孤児が最も多く、その増加率も高い国です。HIV/AIDSが原因で孤児になった子どもは100万人近く。UNAIDSは、2010年までにこの数値が2倍になると予測しています。Addis Hiwot (「新しい命」の意)は、エチオピアの首都、アジス・アベバのスラムに住むHIV陽性者が主体となって活動するグループです。メンバーの多くは、単身でHIVと闘いながら子どもたちを育てています。安定した収入が得られない同じ境遇の仲間が、「力を合わせ、自らの力で仕事を創り出そう!」と結成されました。グループは、現在バックやアクセサリーを手作りし、それを販売することで、わずかな収入につなげています。Addis Hiwotは、所得の機会をつくるだけでなく、孤立しがちなHIV陽性者と地域社会を結ぶ役割も果たしており、今ではメンバーにとって無くてはならない活動となっています。

アフリカ理解プロジェクト:青年海外協力隊員のOB・OGの社会貢献活動として始まったNGOです。現地NGOと協働で行う遊牧民コミュニティ開発支援、国際理解教育など、独立した非営利組織だからこそできる、現地ニーズに合う迅速な活動をしています。Addis Hiwotのためにマーケットの提供をしています。

エスバロのこと:エスバロ、29歳男性、はエチオピア、アムハラ州の州都バハルダール(首都アジスアベバから車で8時間の場所)に住む臨床検査技師です。
彼は早くに両親を亡くしましたが、苦学して検査技師となり、生計を立て4人の妹弟を一人で養い育てました。全員に初等教育を受けさせたいというエスバロの信念から、21 歳の妹と18歳と14歳の弟を現在小学校と中学校に行かせています。彼の生活もやっと軌道に乗り始めた時、さらに彼に難問が降りかかります。彼には現在26歳になる妻がいます。もともと理科の教師でしたが、病気のため、現在はあまり仕事ができません。彼女はリウマチ性弁膜症を患っており、1年ほど前から心不全が進行し、医者から手術が必要だと告げられました。その場合100万円の手術費用がかかりますが、手術せずに放置すると余命は23年といわれています。 彼女の命を救うために、募金をよろしくお願いします。
集まった募金、または、商品販売による利益はすべてエスバロへの支援金、HIV患者の生活向上のために使われます。また、募金提供者にはAddis Hiwotが作った携帯ストラップを差し上げます。                 


リウマチ性(心臓)弁膜症とは
リウマチ熱という病気は溶血性連鎖球菌というばい菌によっておこる感染症で,熱や発疹,関節の痛みをきたす病気です.症状が軽い場合には,ただの風邪として片づけられることもあります.しかしこの菌による炎症が心臓の弁に及ぶ場合があり, その後数年あるいは数十年のうちに次第に弁が変形し,弁の機能を果たさなくなり、心不全から死に至る,これがリウマチ性弁膜症です。(いわゆる関節リウマチとは別の病気です。)
かつては,心臓弁膜症の原因はほとんどリウマチ熱の後遺症によるものでしたが、抗生剤(ペニシリン)の普及により、現代の先進国では激減しました。しかし、依然、途上国においては抗生剤投与の機会もないままに経過している患者が多数おり、リウマチ性心臓弁膜症は現在でも途上国の心疾患による死亡の上位を占めています。エチオピアには一年で一万人以上の子供がリウマチ性心疾患に罹患するとも言われています。

文責 北村 則子 2011 8月17


連絡先:
北村 律子 ritsucom@@nifty.com (@を一つとって送信して下さい)
大和高田市立病院小児科 〒635-8501 奈良県大和高田市礒野北町1-1 (電話)0745-53-2901
北村 則子 noriko0110@@nifty.com(@を一つとって送信して下さい)
8500,New Hampshire Ave, Apt #313, Silver Spring, MD, U.S.A

元 JICA アムハラ州感染症サーベイランス強化プロジェクト、公衆衛生+プライマリヘルスケア 短期専門家
  UNICEF エチオピアオフィス、ヘルスセクション、インターン、 母子保健


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金曜会幹事一同(文責:宇佐美


第31回金曜会(10月14日)のご案内

31回金曜会(1014)のご案内です。今回の演者はNCI-Frederickの宇佐美修先生です。宇佐美先生のNIH留学の総まとめとして2部構成とさせていただき、第1部ではNIHでの研究を、第2部では震災後の支援活動についてお話頂きます。



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31回金曜会:20111014()

セミナー

時間:午後6時より
場所:ビル37, 2階セミナー室(Room2041/2107
演者:宇佐美 修(Osamu Usami M.D., Ph.D.)先生
Vaccine Branch
Dr. Pavlakis’s lab
NCI-Frederick / NIH

第1部演題:「DNAワクチンによるHIV/SIV免疫誘導とCommon Gamma Chain Cytokine
第2部演題:「金曜会ならびに個人で行った震災活動報告」

懇親会

時間:午後8時より
会場:Bangkok Garden
4906 St.Elmo Ave., Bethesda (Rock Bottomの向かいです。)
(301)-951-0670

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出欠のお返事を107日(金)NIH金曜会管理メール(幹事:馬場)までお寄せください。

セミナーのみ、懇親会のみのご参加も大歓迎です。
皆様のご参加をお待ち申し上げております。

2011年9月2日金曜日

第30回金曜会(9月16日)のお知らせ


30回金曜会のお知らせです。今回の演者はGreer(遠藤)好美先生です。Greer 先生の御講演の前に、テクニカルセミナーと題しましてキーエンスの西川様と井戸様にAll In One蛍光顕微鏡BIOREVOをご紹介頂きます。

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30回金曜会(916日)
テクニカルセミナー:午後530分より
      All In One蛍光顕微鏡BIOREVO説明会
      西川英希様、井戸隆之様
      (株式会社キーエンス、マイクロスコープ事業部) 

セミナー:午後6時より
      The Role of Centrosomal Casein Kinase 1 Delta in Neurite Outgrowth and Beyond 
      Greer(遠藤)好美先生
      Lab of Cellular and Molecular Biology/CCR/NCI

懇親会:午後8時より、Rockbottom RestaurantBethesda
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参加ご希望の方は、99日(金)までに金曜会メール nih.kinyokai@gmail.com
(幹事:古澤)までご連絡ください。セミナーのみ、懇親会のみの
ご参加も受け付けております。

また、先日お知らせしました様に、引き続きBIOREVOのデモ機を
御預かり頂けます研究室を探しております。ご希望・ご質問等
ありましたら、金曜会メールあるいは西川様・井戸様(アドレスは
フライヤーをご覧ください)までご連絡ください。

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金曜会幹事一同(文責:宇佐美